今日は、久しぶりにA&Wへいきました。
私にとってのA&Wは「沖縄にもあるルートビア売ってる店」なのですが、マレーシアのA&Wがいつからあるのかちょっと気になって調べてみました。A&W、マレーシアに来たら一度は行ってみてくださいね。
そもそもA&Wってどんなお店?
まず、A&Wの基本情報をサラッとおさえておきましょう。
A&Wは「Allen and Wright(アレン・アンド・ライト)」の頭文字を取ったアメリカのファストフードチェーンです。1919年にカリフォルニア州ロダイで、ロイ・アレンが「ルートビア(Root Beer)」というハーブ飲料のスタンドを始めたのがきっかけです。その後、パートナーのフランク・ライトと組んでレストランとして展開し、アメリカを代表するフランチャイズチェーンの一つとして歴史に名前を刻みました。
1933年にはすでに170店舗以上がフランチャイズ展開されていたといいますから、当時としてはものすごいスピードの成長です。ハンバーガーとルートビアというシンプルなコンセプトが、アメリカ人の心をしっかりつかんだんですね。
マレーシアのA&W:実は超歴史あり!
マレーシアのA&Wは、単に「海外にある支店」ではありません。なんとマレーシアで最初の国際ファストフードチェーンとして歴史に残っているお店です。
1963年:マレーシアにA&W上陸
マレーシアのA&W第1号店は、1963年12月24日にオープンしました。場所はペタリン・ジャヤ(クアラルンプール近郊の都市)のSection 52という場所で、今もそのエリアにドライブインの名残が感じられる雰囲気があります。
開店させたのは、ラスベガス出身のアルとジェリー・リーボフ夫妻で、マレーシアとシンガポールのフランチャイズ権を取得しました。当時のマレーシア(当時はマラヤと呼ばれていた)での開業はなかなか大変だったようで、適切な場所が見つからなかったり、スタッフ採用でも文化的なすり合わせが必要だったりといろいろと苦労があったそうです。
それでも、1963年から5年間でなんと22店舗まで増えたというから、マレーシア人がすっかりA&Wを気に入ったのがわかります。当時の子どもたちは、ごはんやカレーよりもチキン、バーガー、ホットドッグを好むようになってきていた時代で、A&Wはそのトレンドに乗ったと言われています。
1965年にはドライブイン形式のレストランもペタリン・ジャヤにオープン。車に乗ったまま注文して、食事をそのまま車内で楽しめるスタイルは、当時のマレーシアでは新感覚だったはずです。
A&Wはマレーシアにとっての「ファストフードの原点」
マクドナルドがマレーシアに入ってきたのは1982年、ケンタッキーフライドチキンは1973年なので、A&Wはマレーシアにおけるファストフード文化の本当の始まりだったんです。マレーシアの40〜50代の人たちにA&Wの話をすると、「子どものころ特別な日に連れて行ってもらったよ!」と目を輝かせる人がとても多いです。それぐらい、特別な思い出が詰まっているお店なんです。
現在マレーシア全土に約50店舗を展開しており、クアラルンプールやペタリン・ジャヤはもちろん、ペナン、ジョホールバル、クチン(サラワク州)など全国各地にあります。
マレーシアA&Wのメニューをチェック!
では、実際にどんなものが食べられるのか見ていきましょう。マレーシアのA&Wのメニューは大きく分けると、バーガー、コニー、アロマチキン、RB(ルートビア)、サイド、ベアリーミール、デザートという構成になっています。
公式メニューはこちら

ルートビア(RB)フロート
A&Wと言えば、やっぱりルートビアフロート(RB Float)です。
ルートビアというのは、ハーブや植物の根・樹皮などから作られたノンアルコール飲料で、コーラとも違う独特のスパイシーでクリーミーな甘さがあります。日本人が初めて飲むと「湿布みたいな味!」とびっくりすることが多いですが、飲めば飲むほどクセになる不思議な味なんです。
フロートはそのルートビアにバニラアイスクリームをのせたもので、冷たくて甘くて……マレーシアの蒸し暑い気候には本当によく合います。クーラーの効いたお店でフロストが付いたマグカップに入ったRBフロートを飲む瞬間、これ以上の幸せはないと思えるほど。(個人的感想です)
マレーシアでは「RB」という名前で売られているのが特徴で、これは「ルートビア」という名前がアルコール飲料のように聞こえるため、ハラール認証を取りやすくするために名称を変えているという背景があります。ちなみにマレーシアのA&Wは全店ハラール認証済みなので、イスラム教徒のお客さんも安心して食べられます。
コニードッグ(Coney Dog)
コニードッグは、牛肉または鶏肉のソーセージをやわらかいバンズにはさみ、チリソース、タマネギ、マスタードをのせたホットドッグです。
バーガー
バーガーはかなり種類があります。代表的なものにモッツァバーガー(Mozza Burger)というものがあります。牛肉のパティに、チキンストリップ、チェダーチーズ、レタス、モッツアソースが入ったバーガーです。店頭のメニュー写真はすごい迫力なのですが、実物はまぁ。。。


他にもチキンサンドウィッチ(Chicken Sandwich)という、チキンバーガーもあります。サクっとした食感のチキンフィレが入っています。
他には、定番のダブルチーズバーガーや、ゴールデンフィッシュサンドウィッチがあります。
アロマチキン(Aroma Chicken)
A&Wのフライドチキンはゴールデン・アロマチキン(Golden Aroma Chicken)と呼ばれ、独自のスパイスブレンドで味付けされています。スパイシー版のスパイシー・アロマチキンもあり、辛いものが好きな方にはこちらがおすすめです。
カーリーフライ(Curly Fries)
サイドメニューのポテトは普通のフレンチフライもありますが、カーリーフライ(Curly Fries)という、くるくると巻いた形のポテトを試してみてください。しっかりした塩気と独特の食感で、ビールのおつまみにもなりそうな美味しさです(A&Wではビールは売っていません)。
ベアリーミール(Bearly Meal)
ベアリーミールはいわゆる「セットメニュー」のことで、バーガーやチキンにサイドとドリンクがセットになっています。マスコット「ルーティー(Rooty the Bear)」というかわいいクマのキャラクターにちなんでいます。このルーティー、めちゃくちゃかわいいので、お子さん連れの方は特に盛り上がること間違いなしです!
デザート類
デザートにワッフルを食べることができます。ワッフルにアイスクリームを乗せたものや、定番のバターとシロップをかけたものなどがあります。
お値段はどのくらい?コスパは?
マレーシアのA&Wの値段は、日本のファストフードと比べてどうでしょうか。大雑把な目安を書いておきます(2026年現在)。
A&Wのメニュー価格は固定ではなく、ショッピングモール内はやや高め、郊外・ロードサイドは少し安めなど、店舗や場所によって違います。
- RBフロート(単品):約RM 7〜9(約275〜355円)
- コニードッグ(単品):約RM 8〜10(約315〜395円)
- バーガーセット(コンボ):約RM 18〜25(約710〜990円)
- アロマチキンセット:約RM 22〜30(約870〜1,185円)
今回食べた「Mozza Burger Combo(Mozza Burger, Curly Fries, RBのセット)」の値段はRM23.80(約940円)でした。
※1リンギット(RM)=約39.5円で計算(2026年5月現在)
日本の感覚で言うと、マクドナルドのセットとほぼ同じかやや高め、といったところでしょうか?以前より円安が進んだ分、日本円に換算すると割高感を感じるかもしれませんね。
日本のA&Wとの違いは?
日本(沖縄)のA&W事情
まず、日本でA&Wに行けるのは沖縄県のみです。日本本土(本州・九州・四国・北海道)にはA&Wはありません。1963年に沖縄にアメリカ統治下で第1号店がオープンし、今も沖縄に約26店舗が存在しています。
沖縄本土が日本に返還された後も、A&Wは沖縄の食文化にしっかり根付いており、「沖縄のソウルフード」として愛されています。実はA&Wは一時期日本本土にも進出したことがありましたが、1973年のオイルショックの影響などもあって本土からは撤退してしまいました。
マレーシアと日本(沖縄)の主な違い
1. ハラール認証の有無
最大の違いはここです。マレーシアのA&Wは全店ハラール認証済みで、豚肉を使った食材は一切ありません。日本(沖縄)のA&Wではポーク系の食材も使われています。そのため、マレーシアでは「ベーコン入りバーガー」があっても使われるベーコンは牛肉や鶏肉ベースのハラール対応品です。
また、先ほど触れたように、マレーシアではルートビアが「RB」という名前で販売されています。これもハラール認証への対応が関係しています。
2. メニューの違い
マレーシアのA&Wには、ナシ・アロマ(Nasi Aroma)という、アロマチキンをご飯と一緒に食べるメニューがあります。これはマレーシアの「ごはん文化」に合わせたローカルアダプテーションで、日本のA&Wにはありません。マレーシア人はライスが大好きなので、ファストフード店でもご飯系が充実しているのです。
日本(沖縄)のA&Wにはスープのメニューがありますがマレーシアにはスープはないです。また沖縄のA&Wではルートビアのフリーリフィル(おかわり無料)ができますが、マレーシアではできません。
3. 雰囲気とインテリア
どちらもアメリカンダイナーをイメージしたオレンジを基調としたインテリアですが、マレーシアのA&Wはショッピングモール内の店舗が多く、内装がモダンになっているところが増えています。
沖縄のA&Wの方が「アメリカン」な雰囲気があるような気がします。
4. 運営会社が別
マレーシアのA&WとアメリカのA&W Restaurantsは、フランチャイズ契約によって結びついています。マレーシアではEnG Food Groupという企業が運営しています。沖縄のA&Wはエイアンドダブリュ沖縄株式会社が運営しており、アメリカ本社との関係は保ちつつもそれぞれが独自の判断でメニューを展開しています。同じ「A&W」という名前でも、運営は別会社で、メニューも少しずつ異なります。
正直レビュー
A&Wは「たまに行きたくなる」お店です。A&Wを見かける頻度はマクドナルドやKFCを見かける頻度より低いので、見かけるとちょっと寄りたい気分になります。
好きなところ:
- RB(ルートビア)は本当に美味しい。(もちろん嫌いな人が多いことも知っています)
- 値段が手頃。(円安の影響で円に換算するとそうでもないかも)
- 高速道路のサービスエリアなどにある。
気になるところ:
- 店舗によってクオリティにバラつきがある。(ほんとにバラバラ)
- サービスが遅い時がある。
- アロマチキンは揚げたてがいい。
- マクドナルドやKFCと比べると店舗数が少ないので、近くにない場合がある。
お店によって品質がバラバラなので、ハズレの時は悲しいですね。
マレーシアでA&Wを楽しむ
もちろん、人それぞれ好みがあるので、何を頼んでもいいのですが、定番な感じだと「RBフロートとモッツァバーガーのセット」を注文してみることをおすすめします。
サイドはカーリーフライを
普通のフライドポテトも美味しいですが、せっかくA&Wに来たならカーリーリングスを試してほしいです。普通のフライとはひと味違う楽しさがあります。

マレーシアのA&Wは「歴史と思い出が詰まった場所」
マレーシアのA&Wは、1963年から60年以上にわたってマレーシア人と歩んできた、この国のファストフード史そのものとも言えるお店。
マレーシア人の中には、A&Wは「子どものころのわくわく」「特別な日の思い出」と結びついている特別なお店だという人もいます。
日本から旅行でマレーシアを訪れた方も、長期滞在の方も、ぜひ一度A&Wに足を運んでみてください。「独特のルートビアの味」もマレーシアの旅の思い出になると思います。

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