マレーシアでは、年間を通してさまざまな宗教や文化に関係するお祭りが行われています。
イスラム教のハリラヤ、中国系住民を中心に祝われる旧正月、そしてヒンドゥー教のディーパバリ(Deepavali)など、多彩なお祭りがあるのもマレーシアの魅力です。
2026年のディーパバリは11月8日(日曜日)です。
ディーパバリは「光の祭典」とも呼ばれ、ヒンドゥー教徒にとって大切な行事です。
今回は、ディーパバリの意味やマレーシアならではの祝い方、2026年の祝日の扱い、旅行者が楽しむ方法などをご紹介します。
※この記事は2026年11月1日時点の公的機関の情報などを参考に作成しています。
ディーパバリとは?「光の祭典」と呼ばれる理由
ディーパバリ(Deepavali)は、ヒンドゥー教の伝統的なお祭りで、インドなどでは「ディワリ(Diwali)」という名前でも知られています。
マレーシアでは「Deepavali」や「Hari Deepavali」という呼び方が一般的です。
ディーパバリは、光が闇に勝ち、善が悪に勝つことを象徴するお祭りで、家や寺院に明かりを灯し、家族や親戚とともに祝いの時間を過ごします。
お祭りの由来には地域によって異なる伝承があります。
例えば、南インドの伝統では、クリシュナ神がナラカースラを倒した物語と結び付けられることがある一方、インド北部では、ラーマ王子の帰還を祝う伝統もあります。
このように、同じディーパバリでも地域や宗教的な伝統によって意味や祝い方に違いがあります。
マレーシアには南インドにルーツを持つ人々も多く暮らしており、その文化がディーパバリの祝い方にも反映されています。
2026年のディーパバリは11月8日(日)
マレーシア政府の公式カレンダーでは、2026年のディーパバリは11月8日(日曜日)となっています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開催日 | 2026年11月8日(日) |
| マレー語名称 | Hari Deepavali |
| 英語名称 | Deepavali / Diwali |
| 主な宗教 | ヒンドゥー教 |
| 別名 | 光の祭典 |
ディーパバリの日付は毎年同じではありません。
ヒンドゥー教の暦に基づいて決まるため、西暦では10月または11月になることが一般的です。
そのため、マレーシア旅行を計画する場合には、毎年の日付を確認する必要があります。
ディーパバリはマレーシアの祝日?
ディーパバリは、マレーシアの多くの州で祝日として扱われていますが、サラワク州ではディーパバリは通常の祝日には含まれていません。
マレーシアでは州によって祝日が異なるため、全国すべての地域で同じ休日になるわけではありません。
2026年11月9日(月)は振替休日?
2026年のディーパバリは日曜日です。
マレーシアの祝日法では、祝日がその地域の週休日に重なった場合、翌日が振替休日となる規定があります。
そのため、日曜日が週休日である地域では、11月9日(月曜日)が振替休日となる扱いがあります。
ただし、週休日の設定や祝日の適用は州によって異なります。
また、民間企業の従業員については、勤務先が定める休日や雇用法上の規定も関係します。
そのため、すべての人が11月9日に休めるという意味ではありません。
旅行や仕事の予定がある方は、州の公式カレンダーや勤務先の休日規定を確認してください。
マレーシアではディーパバリをどのように祝う?
マレーシアのディーパバリには、いくつか特徴的な習慣があります。
1.家をきれいにして新しい服を着る
ディーパバリの前には、家を掃除したり、飾り付けをしたりして準備をする家庭があります。
また、新しい服や伝統衣装を身に着けて祝うこともあります。
インド系の伝統衣装には、女性が着るサリーや、男性が着るクルタなどがあります。
ディーパバリの季節には、インド系の商店街などで衣装やアクセサリー、装飾品を探すことができます。
2.オイルランプを灯す
ディーパバリを象徴するものの一つが、小さなオイルランプです。
伝統的には「ディヤ(Diya)」と呼ばれるランプが使われます。
ランプの光には、闇を取り除き、希望や幸福を象徴する意味があります。
現在では電飾などを使った飾り付けも見られます。
3.コーラム(Kolam)を飾る
ディーパバリの時期には、ショッピングモールなどで床に描かれた美しい模様を見かけることがあります。
これは「コーラム(Kolam)」と呼ばれる伝統的な装飾です。
色の付いた米や粉などを使い、花や幾何学模様などを表現します。
コーラムは南インドの伝統文化と関係が深く、マレーシアでもディーパバリの季節を彩る装飾として親しまれています。
ただし、展示の有無や期間は施設によって異なります。
コーラムは繊細な装飾なので、写真を撮る際には踏まないように注意しましょう。
4.家族や親戚を訪問する
ディーパバリは家族とのつながりを大切にする機会でもあり、親戚や友人を訪問し、食事やお菓子を囲んで過ごすことがあります。
マレーシアには「オープンハウス(Open House)」という文化があります。
これは、お祭りの際に家族や友人、知人などを招いて食事を振る舞う習慣です。
ハリラヤや旧正月などでも見られる、マレーシアらしい交流の形で、ディーパバリの時期にもオープンハウスが行われることがあります。
ただし、すべての家庭が一般の人に開放されているわけではありませんので、個人宅のオープンハウスには、招待された場合にのみ参加しましょう。
ディーパバリで親しまれる料理やお菓子
ディーパバリでは、インド系の伝統料理やお菓子も楽しみの一つです。
代表的なものをご紹介します。
ムルック(Murukku)
ムルックは、米粉や豆の粉などを使った、カリカリとした食感のスナックです。
渦巻き状などの形をしており、香辛料の風味があります。
甘いお菓子ではなく、塩味のスナックとして親しまれています。
ラドゥ(Laddu)
ラドゥは、インドの伝統的な甘いお菓子です。
丸い形が特徴で、材料や作り方にはさまざまな種類があります。
ひよこ豆の粉などを使ったものもあります。
アティラサム(Adhirasam)
アティラサムは、米粉とジャガリーなどを使って作られる南インド系の伝統菓子です。
ジャガリーは、サトウキビなどから作られる未精製の砂糖の一種です。
マレーシアでもインド系の伝統菓子として知られています。
ディーパバリの季節には、こうしたお菓子を扱う店を探してみるのも面白いでしょう。
ディーパバリの雰囲気を楽しむならリトルインディア
マレーシアでインド系文化に触れたいなら、インド系の商店街を訪れてみるのもおすすめです。
特にクアラルンプール周辺には、インド系の文化に触れられるエリアがあります。
Brickfields(ブリックフィールズ)
クアラルンプールのKL Sentral駅周辺にあるBrickfieldsは、「Little India」として知られています。
インド系のレストラン、衣料品店、食料品店などが集まるエリアです。
普段からインド系文化を感じられる場所ですが、ディーパバリの時期には衣装やお菓子、装飾品などを探す楽しみがあります。
KL Sentral駅から徒歩でアクセスできるのも便利な点です。
Jalan Masjid India(ジャラン・マスジッド・インディア)
クアラルンプール中心部にあるJalan Masjid India周辺も、インド系文化と関係の深い商業エリアです。
衣料品や布地、アクセサリーなどを扱う店が並んでいますので、インド系の伝統衣装に興味がある方なら、散策してみるのもよいでしょう。
なお、これらはインド系文化に触れられる場所として紹介しています。2026年11月8日に特定の公式イベントが開催されることを意味するものではありません。
ヒンドゥー寺院を訪問するときの注意点
マレーシアにはヒンドゥー寺院が数多くあります。
クアラルンプール周辺では、Batu Caves(バトゥ洞窟)やSri Maha Mariamman Temple(スリ・マハ・マリアマン寺院)などが知られています。
ただし、寺院は観光施設である以前に信仰の場所ですので、見学するときには、次のような点に注意しましょう。
- 露出の多い服装を避ける
- 靴を脱ぐ必要がある場所では案内に従う
- 祈っている人の邪魔をしない
- 写真撮影が許可されているか確認する
- 儀式や宗教行事を無断で撮影しない
また、ディーパバリの日に必ず特別な公開イベントがあるとは限りませんので、寺院を訪問する際には、現地の案内や公式情報を確認してください。
ディーパバリ期間中のマレーシア旅行で気をつけたいこと
交通機関や道路の混雑
祝日や連休には、地域によって交通量が増えることがあります。
家族や親戚を訪ねる人もいるため、長距離移動を予定している場合には時間に余裕を持つと安心です。
銀行や行政機関の営業
ディーパバリは多くの州で祝日として扱われるため、銀行や行政機関などの営業日には注意が必要です。
特に2026年は11月8日が日曜日で、11月9日が振替休日となる地域もあります。
必要な手続きがある場合は、事前に営業日を確認しておきましょう。
レストランや店舗の営業時間
インド系の個人商店やレストランなどでは、ディーパバリのために営業時間を変更したり、休業したりする場合があります。
一方で、ショッピングモールなどは営業する店舗もあります。
すべての店舗が休業するわけではないため、訪問予定の店ごとに確認するのが確実です。
マレーシアのディーパバリが面白い理由
マレーシアの魅力の一つは、異なる宗教や文化を持つ人々が同じ社会で暮らしていることです。
イスラム教徒が多数を占める国ですが、ヒンドゥー教、仏教、キリスト教など、さまざまな宗教の人々が生活しているため、年間を通して多彩なお祭りがあります。
ハリラヤの時期にはマレー系の文化に触れ、旧正月には中華系の伝統を感じ、ディーパバリにはインド系の文化を知ることができます。
こうした文化の違いを身近に感じられるのは、マレーシアならではの特徴です。
ディーパバリをきっかけに、普段はあまり訪れないインド系の商店街を歩いたり、伝統料理を味わったりしてみるのもよいと思います。
2026年のディーパバリは11月8日
2026年のマレーシアのディーパバリは、11月8日(日曜日)です。
ディーパバリはヒンドゥー教の大切なお祭りで、「光の祭典」として知られています。
家を飾り、ランプを灯し、家族や親戚とともに祝いの時間を過ごす行事です。
マレーシアでは、コーラムと呼ばれる美しい床の装飾や、インド系の伝統料理、お菓子などにも触れることができます。
また、2026年は11月9日が振替休日となる地域もあるため、旅行や仕事の予定がある方は注意してください。
クアラルンプールに滞在している方なら、BrickfieldsやJalan Masjid Indiaなどを訪れて、インド系文化に触れてみるのもおすすめ。
マレーシアの多文化社会を知るきっかけとして、今年のディーパバリに注目してみてはいかがでしょうか。
Happy Deepavali!(ハッピー・ディーパバリ!)
※本記事は2026年11月1日時点の情報をもとに作成しています。祝日やイベント、施設の営業情報などは変更される場合があります。
参考資料
- マレーシア政府公式ポータル「2026年カレンダー」
https://www.malaysia.gov.my/en/calendar - マレーシア首相府「Hari Kelepasan Am(祝日一覧)」
https://www.kabinet.gov.my/hari-kelepasan-am/ - Tourism Malaysia「Deepavali Open House」
https://www.tourism.gov.my/index.php/news/megafam/view/deepavali-open-house

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