『野生の島のロズ』(英題:The Wild Robot)は、2025年2月7日に日本で公開されたドリームワークス・アニメーション制作の最新作です。本作は、アメリカの作家ピーター・ブラウンによるベストセラー児童書『野生のロボット』を原作としています。監督は『リロ&スティッチ』や『ヒックとドラゴン』で知られるクリス・サンダースが務めました。
出演者
主人公の最新型アシスト・ロボット「ロズ」の声を務めるのは、アカデミー賞受賞経験を持つルピタ・ニョンゴです。その他、ペドロ・パスカルやキャサリン・オハラなど実力派俳優が声の出演をしています。日本語吹替版では、綾瀬はるかがロズ役を担当し、柄本佑、鈴木福、いとうまい子などが参加しています。
受賞歴
本作は第97回アカデミー賞で長編アニメーション賞、作曲賞(クリス・バワーズ)、音響賞の3部門にノミネートされました。 さらに、第52回アニー賞では最多9冠を達成し、ドリームワークス・アニメーションの30周年記念作品として高い評価を受けています。
話題になったエピソード
2024年9月27日に全米で公開された際、週末3日間で3500万ドルの興行収入を記録し、初登場第1位となりました。これは9月公開のアニメーション映画として歴代3番目の高いオープニング興収となり、全世界でも43か国で初登場1位を獲得しています。
ネタバレ注意:物語のあらすじ
物語は、未来の都市生活を支援するために開発された最新型アシスト・ロボット「ロズ」が、輸送中の事故により無人島に漂着するところから始まります。島で唯一の生存者として起動したロズは、初めて見る自然環境や野生動物たちに戸惑いながらも、自らのプログラムに従い周囲と関わろうと試みます。
当初、島の動物たちはロズを「怪物」として恐れ、彼女を避けていました。しかし、ロズは動物たちの言葉や習慣を学び、次第にコミュニケーションを取れるようになります。ある日、ロズは誤って雁(ガン)の巣を壊してしまい、唯一残った卵を守ることを決意します。やがて卵から孵った雛を「キラリ」と名付け、母親として育て始めます。
ロズはキラリに泳ぎ方や飛び方など、雁として生きるためのスキルを教えます。その過程で、キツネのチャッカリやフクロネズミのピンクシッポなど、島の動物たちとも協力し合い、信頼関係を築いていきます。ロズの優しさと献身的な姿勢に触れた動物たちは、次第に彼女を仲間として受け入れるようになります。
季節が進み、キラリが成長して南への渡りの時期が近づくと、ロズは母親としての喜びと別れの悲しみを感じます。キラリを見送った後、ロズと島の動物たちは厳しい冬を共に乗り越えます。しかし、ロズを回収しようとする企業の捜索隊が島に迫り、彼女と動物たちの平和な生活が脅かされる事態となります。
ロズは自らの存在が島に危険をもたらすことを悟り、動物たちを守るために自らを犠牲にする決意をします。最終的に、ロズは捜索隊に自分を引き渡すことで島の平和を取り戻し、動物たちとの深い絆を胸に新たな旅立ちを迎えます。
公式予告編動画
映画の雰囲気をより深く感じていただくために、公式予告編動画をご覧ください。
『野生の島のロズ』は、ロボットと自然、そして命の絆を描いた感動的な物語です。ぜひ劇場でご覧ください。
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