こんにちは。今回は、マレーシアの5月の大切な祝日「ウェサックデイ(Wesak Day)」(Vesak Day、デサックデイともいう場合もあります)について、初めて聞いたという方にもわかりやすくご紹介します。
実はこの日、マレーシア中が静かで神聖な空気に包まれる特別な一日なんです。でも、ただの「お休みの日」ではもったいない!旅行中の方も、現地に住んでいる方も、ぜひこの文化的で心あたたまる一日を楽しんでみてください。
ウェサックデイってどんな日?
ウェサックデイ(Wesak Day)、またはヴェサックデイ(Vesak Day)とも呼ばれます。
お釈迦様(ブッダ)の誕生、悟り、そして入滅(亡くなった日)を祝う仏教のとても大事な日です。
多民族国家のマレーシアでは、主に華人(中華系)や一部のインド系の仏教徒たちによって大切にされており、国の祝日にもなっています。2025年は5月12日(月)がウェサックデイにあたります(年によって日付は変動します)。
ウェサックデイの過ごし方5選
お寺を訪れてみる
この日は朝から多くの人が寺院へ足を運びます。代表的なお寺では、次のような体験ができます。
- お線香をあげて手を合わせる
- お坊さんのお経を聞く
- 花や灯籠の奉納をする
- ブッダの像に水をかける「バシング・ザ・ブッダ(沐浴)」という儀式を体験
華やかというよりも、落ち着いた雰囲気で「心が静まる一日」になります。観光気分で行っても大丈夫なので、興味があればぜひ足を運んでみてください。(宗教施設を訪れる場合は露出の多い服装は避けるなど気を使うといいですね。)
おすすめ寺院
クアラルンプールの「Thean Hou Temple(天后宮)」
ペナンの「Kek Lok Si Temple(極楽寺)」
イポーの「Sam Poh Tong Temple(三宝洞)」
写真撮影OKの場所も多いので、心に残る一枚を撮るのもおすすめです。
夜の灯籠行列を見に行く
ウェサックデイの夜には、各地で灯籠の行列(パレード)が行われます。
特にクアラルンプール市内では、ブッダの像や花で飾られた美しいフロート(山車)が街をゆっくりと巡回し、通り沿いは人でいっぱいになります。
提灯の光が夜の街を照らし、とても幻想的な雰囲気になります。小さなお子さんと一緒でも楽しめるイベントです。
ビーガン料理や精進料理を試してみる
仏教徒の多くはこの日、動物性食品を避ける食事を選びます。だからこそ、ウェサックデイには街中のレストランや露店で特別メニューが登場します。
クアラルンプールやジョホールバルなどの都市では、ビーガンビュッフェやベジタリアンフードフェアが開かれることもあります。
味もボリュームも大満足な料理がたくさん。日本人の口にも合うものが多いので、普段はなかなか食べないという方も、ぜひこの機会にチャレンジしてみてください。
チャリティーや寄付に参加する
ウェサックデイは「善行を積む」日でもあります。そのため、多くの人が孤児院への寄付や、フードバンクへの支援を行います。
観光客でも気軽にできる善行としては
- 寺院にある募金箱への寄付
- フードドネーションのイベント参加
- 環境美化ボランティアへの参加
ほんの少しの行動が、思いがけず自分自身の心を癒す体験になることもあります。
静かなカフェや公園で一日を過ごす
この日は一部のショッピングモールやオフィスが休みになり、いつもより人出が少ない場所もあります。市内の公園や自然エリアで、静かにリラックスする時間を取るのもおすすめです。
忙しい日々を送る奥様方や働く女性の方にとっても、自分を見つめ直す良いきっかけになるかもしれません。
注意点
- 寺院では露出の少ない服装(長ズボンや長袖)がマナーです。
- 行列や人混みが多い場所ではスリなどに注意しましょう。
- 多くの人が早朝にお寺を訪れるため、混雑を避けたいなら午後からの訪問が良いと思います。
ウェサックデイは心を整える祝日
日本のゴールデンウィーク後にやってくるこのウェサックデイは、マレーシアならではの「静かな祝日」です。にぎやかなパーティやレジャーとは違いますが、心を落ち着けて人とのつながりや自然を感じるにはぴったりの一日です。
- お寺でブッダに手を合わせる
- 夜の灯籠行列を見に行く
- 精進料理やビーガンメニューに挑戦
- チャリティーや寄付で善行を
- 静かなカフェや公園でのんびり過ごす
旅行中の方も、在住の方も、この日だけは少しだけ立ち止まって、仏教文化の深さとやさしさに触れてみてはいかがでしょうか?
この祝日をきっかけに、あなたの日常が少しだけやさしく、あたたかくなりますように。
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