クアラルンプールはマレーシアの首都であり、北緯3.8度の赤道近くに位置するため、一年を通して温暖な気候が続きます。四季がはっきりしている地域とは異なり、乾季と雨季に分かれるのが特徴です。今回は、クアラルンプールの気温や降水量、季節ごとの天気の特徴などについて書きます。
クアラルンプールの気候の基本
クアラルンプールの気候は 熱帯雨林気候(Af)に分類され、気温が高く、湿度も常に高いのが特徴です。年間の平均気温は 26~28℃ 程度で、大きな変動はありません。最も暑い時期でも 30~35℃ 程度で、寒い時期でも 23~25℃ 程度と、極端な気温差は少ないです。
また、一年を通して 降水量が多い のも特徴で、特に雨季には スコール と呼ばれる短時間の激しい雨が降ります。しかし、長時間続くことは少なく、しばらくすると晴れることがほとんどです。日本の梅雨時期のように、一日中しとしと雨が降るというような天気はあまりありません。
クアラルンプールの月ごとの気候
1月~3月:比較的乾燥する時期
• 気温:25~33℃
• 降水量:150~200mm
• 特徴:
• 1年の中では比較的雨が少ない時期
• 空気が少し乾燥し、旅行には最適
• ただし、日中の気温が高いため、暑さ対策が必要
4月~5月:気温が上がり、雨が増え始める
• 気温:26~34℃
• 降水量:200~250mm
• 特徴:
• 年間の中で最も暑く感じる時期
• 湿度も高まり、蒸し暑い日が続く
• 夕方になるとスコールが発生しやすい
6月~8月:比較的安定した天気
• 気温:25~33℃
• 降水量:150~200mm
• 特徴:
• 乾季に近く、雨の頻度が少なくなる
• 旅行や屋外アクティビティに適している
• ただし、湿度は依然として高め
9月~11月:雨季のピーク
• 気温:24~32℃
• 降水量:250~300mm
• 特徴:
• 1年で最も雨が多い時期
• 午後から夕方にかけて激しいスコールが頻発
• 道路の冠水や交通渋滞が発生しやすい
12月:徐々に乾燥するが雨もまだ多い
• 気温:25~32℃
• 降水量:200~250mm
• 特徴:
• モンスーンの影響が残り、雨が降りやすい
• 12月後半からは乾燥した日が増えてくる
• 年末年始の観光シーズンに向けて過ごしやすくなる
クアラルンプールの気候に合わせた旅行のポイント
旅行のベストシーズン
• 1月~3月、6月~8月 は比較的天気が安定しているため、旅行に最適な時期と言えます。
• 雨季(9月~11月)は観光には向かないものの、旅行費用が安くなるメリットがあります。
服装のポイント
• 基本的に 半袖・薄手の服装 で問題ありません。
• 日差しが強いため、帽子やサングラス を準備すると快適です。
• 室内は冷房が強めなので、薄手のカーディガンや羽織もの があると便利です。
• 雨季は急な雨に備えて 折りたたみ傘やレインコート を持ち歩くと安心です。
その他の注意点
• 湿度が高いため、水分補給をこまめに行う ことが大切です。
• 熱帯特有の強い日差しがあるため、日差しが気になる方は日焼け止め を塗るのを忘れずに。
• 雨季は道路が滑りやすくなり、屋内はタイル張りの施設も多いので、滑りにくい靴 を選ぶとよいでしょう。
クアラルンプールの気候は年間を通して 高温多湿 ですが、乾季と雨季があるのが特徴です。乾季(1~3月、6~8月)は比較的安定した天気が続き、旅行に適した時期です。一方、雨季(9~11月)は降水量が多く、スコールが頻繁に発生しますが、観光客が少なくなり、ホテルや航空券が安くなるメリットもあります。
クアラルンプールを訪れる際は、気候に合わせた服装や持ち物を準備し、快適に過ごせるようにしてくださいね。
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